■Classical music(ルネサンス~バロック)

■謎の曲 "The King's Morisco"の正体は・・・

前回のシューイチ録音は、作曲者不詳の「王のモリスコ」という曲でしたが、記事にも書いた通り、これがいつの時代のどんな曲なのか、モリスコとはなんなのか、全くわからないまま、手元にあったペラのコピー譜(それもどこからコピーしたかも記憶がない)を弾いてアップしちゃったのでした。

何もかもわからないままでは、さすがに気になって仕方がないので、あのあと、調べてみました。
判明したこともまだ謎のままのこともあるので、今日は「調査結果・途中報告」ということで・・・

「王のモリスコ」で検索した結果はヒット0件でしたが、「The King's Morisco」で検索すると、YouTubeに演奏動画が複数見つかりました。
そのうちの一つがこれ⬇︎です・


こ、これは、ヴァージナル(小型のチェンバロ)!そうか、ヴァージナルの曲だったのですね。
さらに、「Fitzwilliam Virginal Book」という楽譜集の中に入っていることもわかりました。
Fitzwilliam Virginal Book は、ルネサンスから初期バロックにかけての鍵盤音楽の最も大事な資料で、かつては「エリザベス女王のヴァージナル曲集」と呼ばれていたそうです。(女王が所持した履歴がないことから呼び名が変わったとか)
そして何と、無料楽譜サイトIMSLPで閲覧・ダウンロードできるんです!
http://imslp.org/wiki/Fitzwilliam_Virginal_Book_(Tregian,_Francis_(the_Younger))
いい時代になりましたね。
王のモリスコは Fitzwilliam Virginal Book CCXLVIIとありますから、ええと・・・247番?ローマ数字はとっさには読めないなあ(爆)

ついでに、タワシがどこから楽譜をコピーしたかということもほぼ分かりましたよ。
バロック・ピアノ曲集 (新編世界大音楽全集, 器楽編 ; 44)
である確率が極めて高いです。
何年か前、隣市の図書館から相互貸借で借りたことがあるのを思い出しました。(地元の図書館にはなかったため)
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN08765696に、曲目のリストも載っていて、そこに確かに「王のモリスコ」とあります。さらにそのすぐ上に「コラント / 作曲者不詳 = Corranto / anonymous」とあるのですが、これが、3月にシューイチで弾いたコラントだと思われます。「バロック・ピアノ曲集」をもう一度借りれば、ハッキリしますね。

依然としてわからないのは「モリスコ」とはなんぞや?ということです。
昔の舞曲の名前なのでしょうか?
引き続き調査したいと思います。

最後に、ヴァージナルといえば・・・あのフェルメールに「音楽のレッスン」という絵画があるんですけど、ここに描かれてるのはまさにそのヴァージナルですよね?


■まさかのマジ練!BWV 1043(ドッペルコンチェルト)の伴奏

「たのしい練習会(仮)」 まであと4日!
今回はまるまる6時間会場を押さえたので、アンサンブルもソロもたっぷり弾けそう。
せっかくスタインウェイのフルコンを弾くチャンスなので、ソロの方も遠慮せずいっぱい弾かせていただくつもりですが(完成度の低い曲ばっかりなので聴いてる方には申し訳ないです・汗)・・・
やっぱりこの会の醍醐味はアンサンブルでして。
スロースターターのタワシも、さすがに、当日まで1週間を切るとエンジンがかかってきました。(遅すぎ)

中でもバッハの、ドッペルコンチェルト(2つのヴァイオリンのための協奏曲)BWV 1043 は、この会の定番中の定番になりつつある存在。
大雪とインフルに祟られて参加者が少なかった前回でさえも、いろんなカップリングで楽しんだ曲です。
インベンションの1曲すらまともに弾けない(?)タワシとしては、伴奏を他のピアノ弾きさんにお任せして聴き手に徹するつもりでいました、
なのにこんな間際になって気が変わり、まさかまさかの「ドッペル伴奏マジ練中」です。
3楽章は今は手をつけるつもりもないですが、大好きな2楽章とそしてできれば第1楽章も、ヴァイオリンと合わせてみたいです。

1楽章の伴奏、左手の16分音符のパッセージに苦労しつつ、えっちらおっちら、さらっていると、今更ながらインベンションをやっているような気がしてきました。
子供の頃ピアノ辞める前に、せめてインベンションくらいまではちゃんとやっておきたかったな。そしたらこの程度の伴奏なら、さして苦労もせずさらっと弾けるんだろうなあ。

パールマンとズーカーマンの共演した音源があったので貼っておきます。やっぱり名曲ですね。


Bach: Perlman / Zukerman - Concerto for Two Violins BWV 1043

■フーガとセットじゃなくても・・・〜BWV849プレリュード〜

今年は、2週間前の水曜(2月14日)が、「灰の水曜日」つまりレント(四旬節)の最初の日でした。(イースターや受難日が、その年によってカレンダー上の日付が変動するのと同様、「灰の水曜日」も年によって日は異なります)
信仰の先輩たち、あるいはこんにんちでも敬虔なクリスチャンたちは,レントの期間を断食や祈り、慈善活動のうちに過ごした(過ごしている)ものですが、タワシはごく普通の生活を送ってます(^^;;
とは言ってもこの日、十字架上のイエス=キリストを思わずには聴けない(弾けない)BWV849のプレリュード http://www.ymm.co.jp/pianorg/detail/23 を、身の丈不相応にも弾いてみたのは、神様の導きだったような気がします。

実は・・・それから今日まで2週間の間、たまに弾かない日を挟みつつも、このプレリュードを練習し続けてます。
未だにビフォー版を上げるにも程遠い状態ですし、多分これからもひっそりとひとりで音を並べて満足するような気がしますけど、でも大事に大事に弾き続けていきたいと思ってます。

BWV849・・・それはつまり、「平均律」第1巻第4番です。
今更言うまでもありませんが平均律クラヴィーア曲集といえば「プレリュード」と「フーガ」のセットが、24の各調ごとに一組づつ、調はハ長調から始まって半音ずつ上がっていく、という構成になっています。
もちろんプレリュードとフーガはセットで弾くことが極めて望ましいです。それはタワシだって百も承知してます。
でもシンフォニアの1曲も弾いたことがない(ついでに言えばインベンションだって遊び弾きで何曲か音出ししたことがあるに過ぎない)タワシには、平均律のフーガはどれも、あまりにハードルが高くて。
一方、プレリュードの方は、頑張ればそこそこ弾けるようになる可能性のありそうな曲がいくつかあります。
邪道と言われるかもしれませんが、そんな、もしかしたら弾けるかもしれないプレリュードたちだけでも、実際に指に当ててみたいなあと、そんな気になりました。

BWV849のプレリュードは、バッハが当時10歳くらいだった長男のヴィルヘルム・フリーデマンに教育目的で弾かせていた曲でもあります。
(フーガの方はおそらく、もっと後になってから、練習させたのでしょうね)
偉大な父はどんなふうに息子に教え、10歳の息子はどんなふうに弾いていたのでしょう。
もしタイムマシンがあったなら、ぜひその現場に立ち会ってみたいものだ、と、一瞬思いました。


■バーゼル、じゃなくてパーセル・・・だよね?

2、3年前になると思いますが、ネットオークションで楽譜をゲットしたとき、おめあての楽譜におまけで(セット売りしていたので)ついてきた、子供向けの曲集の中に、こんな曲がありました。
IMG_0274.jpg
(サムネイルをクリックしてご覧ください)
作曲者のバーゼルって誰?そんな人知らんよ〜!
Barzel? (ググったら、ライナー・バルツェルという政治家がヒットした・笑)その他「バーゼル」で予想されるスペルをあれこれ当てはめて検索するも、それらしき人名にはたどり着けず・・・

自分で何度か弾いてみて、やっとひらめいたのです。
もしかしてこれはパーセルのミスプリントじゃないのか、と。
Henry Purcell  ー 英国では数少ない、クラシック音楽史のBIG NAMEです!

推測通り、バーゼルじゃなくてパーセルでした(^_^;)
⇩この曲ですね♪


いくら子供向けの楽譜だからって、このミスは、ちょっとひどすぎですよね。
こんなにいい加減でいいはずがありません。
作曲者にも、子供たちにも失礼です!

さらに個人的な希望を言えば、子供や初心者対象の楽譜でも、曲名や作曲者の表記は原語も併記で、作品番号や、出典(複数楽章の作品や組曲などの場合)もわかるようにしておいてほしいものです。

ところでこの曲弾いていると(特にこの動画で0:28あたりから!)バッハのゴールドベルク変奏曲のテーマが頭に浮かんで弾きたくなっちゃいました。楽譜、うちにもどっかにあったはず(あくまで鑑賞の手引きとして!)
どちらも同じ、ト長調の変奏曲、というせいもあるのでしょう。

■久々の「朝バッハ」!~あなたがそばにいてくだされば(BWV 508 )

どういう風の吹き回しか(笑)久々に朝からバッハを弾いています。
この曲です!

Svetla Protich plays Choral 'Bist du bei mir' BWV 508 (Bach)

正確には、メロディーはバッハではなくてシュテルツェル Gottfried Heinrich Stölzel (1690-1749) というドイツの作曲家の手になるもので、バッハがそれを編曲して、「アンナ・マクダレーナ・バッハのための音楽帖」の第2巻に収録したのです。
歌詞は以下のとおりです。

Bist du bei mir,
geh ich mit Freuden
Zum Sterben und zu meiner Ruh.
Ach, wie vergnügt
wär so mein Ende,
Es druckten deine schönen Hände
Mir die getreuen Augen zu.

あなたがそばにいてくだされば
わたしは喜んで 死と安らぎへと向かいましょう。
ああ、わたしの最期はなんと幸せなことでしょう、
あなたの美しい両手が、
わたしの誠実な瞳を閉ざしてくださるなら。

原曲(といっても編曲?)のアリアもすばらしいの一言!
月並みすぎる表現ですが、まさに心が洗われます!
クラウス・メルテンス Klaus Mertens の歌唱 トン コープマン Ton Koopman のオルガンでどうぞ~♪

Bach - Aria ''Bist du bei mir'' BWV 508

ところでタワシの手元にある↓この楽譜ですが・・・
日本語のタイトル、なんと、敬語なしの表現!
ということは「du(あなた)」は神様ではなくて人間(恋人)という理解なのでしょうね?
ここは絶対、神様だとおもうんだけどなあ~
securedownload.jpg

プロフィール

私はタワシ

Author:私はタワシ
ぶきっちょな独学のアマチュアピアノ弾き。デジピ族。一応女性。
クラシックピアノの王道からは外れまくりですが、自由気ままなピアノライフを楽しんでます。
特技は捏造、ミスタッチ量産。
プロテスタント教会で奏楽者(礼拝讃美歌や聖歌隊の特別讃美の伴奏)をつとめています。
笛も好きで、時々リコーダーやオカリナなどを吹いて遊んでます。
これまでの経歴など、詳しくは当ブログの「自己紹介」カテゴリの記事を参照してください。

今日の練習メニュー

<6月12日> ♪マズルカ第41番嬰ハ短調 Op63-3 ♪同55番ニ長調 B4 ♪同50番イ短調『ノートル・タン』(以上、ショパン) ♪学生王子のセレナード(ロンバーグ)

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