<今週の録音>想い出(トーメ) 

シューイチでは近頃、ヴィルムの「マズルカ」、ケーラーの「ゴンドラの歌」、シュモールの「鈴とカスタネット」と、マイナーな(?)作曲家の初心者向けの曲を取り上げることが多いですが、実は今日もそうなんです。
フランスの作曲家、フランシス・トーメ(1850-1909)の「想い出」です。
トーメは、こんにちではサロン風のピアノ曲「飾らぬ告白」Simple aveu, Op.25がかろうじて演奏される以外はほとんど忘れられた存在の人です。
「想い出(Remenbrance) 」は、彼の「子供のための20の小品」(op.58)の4番目にあたります。
単純な3部形式ではなく、冒頭の動機がコラールで一瞬回想されるという、子ども向けの曲にしてはやや凝った作りになっていますが、この回想シーンの響きが実に素敵です。

演奏時間わずか1分少々のささやかな小品ですが、その中に a semplice(素朴に)、grazioso(優美に)、animato(いきいきと)、brillante(華やかに)、leggiero(軽やかに)、con spirito(元気に)、calmato(静かに)と、さまざまな曲想用語をてんこ盛りに詰め込んで、小さなピアニストの表現力を引きだそうとしているようです。
タワシが子供の頃を振り返ってみると、間違いなく、こういう細かい要求にはこたえることができていなかったと思います。大人になった今でも完璧にその指示に従うのは難しいですが、あの頃とはきっと明らかに違うはず・・・だてに年食ってませんもの(笑)

この曲は「鈴とカスタネット」と同じシリーズの楽譜(「やさしいピアノ小品集1・全音楽譜出版社)の中にありました。
が、子供向けの楽譜で出典を書く必要がないと思ったのか、作品番号が記載されておらず・・・
どうしても、というわけではないですが分かったほうがいいので、調べてみました。
無料楽譜サイトIMSLPでサイトでフランシス・トーメのページを開きます。
http://imslp.org/wiki/Category:Thom%C3%A9,_Francis
remenbrance、あるいはsouvenirかそれに似たタイトルの曲を探しますが、ないようです。
たいていこういう小品はは何かの曲集の一部分だったりするものなので、見つからないのも想定内。
リストを見渡すと
「20 Pièces enfantines, Op.58 (Thomé, Francis)」というのがある!
あ~コレっぽいですね。
フランス語は勉強したことないタワシですが、これが「子供のための20の小品」という意味だということくらいはわかります。
開いてみます。
http://imslp.org/wiki/20_Pi%C3%A8ces_enfantines,_Op.58_%28Thom%C3%A9,_Francis%29
4番めにSouvenance とあります。これはスーヴニールのことか?と、目星をつけて、DLした楽譜をまずその辺からチェックしてみると・・・
ばっちりです!これでした!
というわけであっさり調査終了です。
今回はとても順調に行きました。
DLした楽譜は今後もシューイチのネタとして使えそうなので(笑)PCに保存。
タワシの場合、こんなふうにレパートリーを増やしていくケースが結構あります。

それではどうぞ~♪






想い出(トーメ)