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『やさしい曲を美しく弾く!』が生涯の目標。ぶきっちょな独学アマチュアピアノ弾き(時々オカリナ吹き)の、ユルくて熱い音楽日記。

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なぜショパンの曲だけが…!? 〜「ソナチネの友 ピアノ小品55曲集2」の謎〜

2021.10.27 (Wed)
ピアノWEB発表会(かつさん主催)、今回はなんと!タワシには珍しく、締切も守って、初回からの皆勤賞の記録(レアチャレも含む)も無事更新することができました!演奏は決して納得の行くものではないですが、短い練習期間(←あれ?時間は十分にあったよね?)にしては健闘した、ということにしておきましょう!当日、皆さんの選曲と演奏、そして名物の「かつコメ」を心から楽しみにしています♥

さて、前々回のシューイチで弾いた、「朝の歌」(ランチァーニ作曲)は、こちら⬇の楽譜に入っていたものです。

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ソナチネの友 ピアノ小品55曲集 2 全音楽譜出版社

(楽譜に「2」とありますが <「ピアノ小品55曲集」の第2巻>という意味なのであって、「ソナチネの友」は一冊だけです。第1巻は「バイエルの友」です)
Amazon、楽天、YAHOOともにまだ在庫はあるようなので、一応現役なのかな?
リンク先をクリックしていただければ分かる通り、かなりレアな曲が散見されます。
バウムフェルダー、エッグハルト、デプレ、ライシンガー、ファールバッハetc.……
これらの名前をご存じの方がどれだけいるでしょうか。いずれもこの本に登場する作曲家たちです!
レア曲に興味津々のタワシにとっては、実に興味深い1冊、またシューイチのネタ本としても好適そうではありませんか!?
さらに巻頭に、編者・門馬直美氏による解説がついているのは◎です。この手のオムニバス楽譜って解説がないのも結構ありますから。(作曲者について調べようにも、原語でのフルネームの綴リも生没年もわからずお手上げということもしばしばなんですよ)
もちろん書かれたのが1979年ということで、やや時代遅れになっている面もあるかもしれませんが。(例えばタワシが弾いたランチァーニ、この本では生没年が不詳となっていますが今は判明しています)

ところでこの楽譜には大きな謎、といいますか、タワシ的にどうしても納得できないことがあるのです。この曲にはショパンの作品が2曲収録されています。

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おわかりですよね?
「子犬のワルツ」と「軍隊ポロネーズ」ですが・・・
両方とも移調され、音を減らすなど易しく編曲されています。
55曲の中で、(原曲がオケの曲などピアノ曲以外のものは別として)移調、編曲されているのはこの2曲だけなんです!
なぜこのようなことが行われたのか、本当に理解に苦しみます。やはり調が変わると全然イメージが異なってきます。ショパンは作曲家の中でもとりわけこだわりを持って調性を選択する人だろうに。。。
門馬氏といえばタワシが学生時代「クラシカル音楽研究会」という名の、クラシック音楽鑑賞専門サークルに所属していた時、第一線の音楽評論家として活躍していた人で、レコードのライナーノーツでも常連で、著書もいくつも読みましたが、そんな人の編集のもとで、よくこんな事ができたなあと驚きです!
とくに子犬のワルツの方は変ホ長調に移してそんなに弾きやすくなるとも思えません。
解説には「この楽譜で上手に演奏できるようになれば、ショパンの原曲を演奏するのも、そう難しくはありません」とあるのですが。。。うーん。これ本当に門馬氏ご自身の文章ですか!?
この曲集には例えばスメタナのポルカなども入っていて、それが弾けるレベルなら、子犬のワルツ、原曲でも十分行けるんじゃないかと思いますけどねぇ。
タワシが編集者なら、もしショパンを入れるのでしたら、 マズルカの技術的に易しめの曲(Op,7-1とか)、ワルツなら第10番ロ短調 19番遺作イ短調あたリを、言うまでもなく(!)原曲で入れます。あ、どうせなら、あまり知られていない遺作とかのほうが目新しくて、さらにいいかな?
あと、Amazonのレビューには
「こんなひどい本も珍しいです。大ハズレもいいところ。ミスプリントだらけです。天下の全音さんもよく平気でこんなヒドイ本を出せるものです。(抜粋)」
とあったので、ミスプリも多数あるのでしょう、タワシはレア曲中心にチェックしているのでまだ発見していませんけど。

こんな問題もありますが、今後も時々お世話になりそうな1冊であることは確かです。
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